税理士のための百箇条(関根稔著、財経詳報社)を読みました。
Amazonで本を探していた時に見つけ、面白そうだと思ったので購読しました。税理士としての向き合い方や税務への向き合い方などが記載されており、とても参考になりました。また、一つずつの話が完結されており、読みやすい本でした。
特に参考になったのは、税法の学び方の話でした。「税法は法律だから条文を学ぶべき」と私はよく言われていたのですが、私自身が公認会計士出身とのこともあり、そもそも条文に触れた経験が少なく、条文を読んでも要件等が分かるだけで、その理解まですすんでいませんでした。
この書籍では、「税法を理解するためには、条文が作られた理由を知らなければならない」とされていました。すなわち、毎年でてくる税制改正の情報を入手し、改正背景や概念等を理解することで税法条文が理解できると記載されていました。
今までは税法条文をあまり読めていないことで、税法への向き合い方にすこし悩んでいた部分もあったのですが、その悩みが解決されました。いまから過去の税制改正をさかのぼることはできませんが、様々な解説書を読むことにより制度背景や概念を理解し、その後で税法にあたるとの方向で税法の理解を深めたいと思います。